ビタミンというより、温湿布のような。
Family、Father、Friend、Fight…とFで始まるキーワードを盛り込んだ短編。2000年、124回目の直木賞受賞作品。 家族の物語を大きなテーマに持っているという重松さんらしい作品。前書きで、「――結局はFictionであり、乱暴に意訳するなら「お話」の、その力をぼくは信じていた」と作者が語っていたけど、その言葉もまたいいなあと思った。 どの作品も、さすがだと思う話しの流れ。遠からずのリアルな空気感が心の中のどこかの焦点と合って、ぐいと惹き込ませるものがある。 ビタミンというより、温湿布みたいにじんわりあったかくなって、痛みとか疲れとかをゆっくり癒してくれる感じ。 ビタミンF 重松清 新潮社 1500+税
by book_cafe
| 2005-01-23 14:28
| __ 小説帖
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