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ヴィレッジヴァンガード再考
ひさしぶりに投稿。

ブックカフェの物件探しに少し動きがあって、バタバタしていました。
構想はそれなりに立てていたつもりだったけど、いざ物件を目の前にすると、より具体的に考えられるということで、書類を作ったり、電卓をたたいてみたり、人に会って話を聞いたり、と濃い日々でした。
に、加えてひさしぶりに編集のシゴトの依頼も。働いている時間なんてないよぉ、なんて気分ではありますが、稼ぐ必要もあり・・・と打合せに出向いたり、企画を考えたり、あれこれと机上に向かう日々でもありました。

そんな間に読んでいた本。『菊池君の本屋~ヴィレッジヴァンガード物語』(永江 朗著)。
以前から読みたいと思っていたけど、地元の書店の棚にはなくて、いつの間にか忘れていて。先日、ブックオフの100円コーナーで見つけて、さっそく購入。
おもしろかった。
「本屋、はじめました」的な本は、それなりに読んでいたけど、これはとっても参考になったな。
ヴィレッジヴァンガードのことだから、っていうのもあるかもしれない。やっぱり独特だから。
初版が1994年。もう10年以上も前になるのに、色あせてないんですよね、考え方が。
それだけ、書店業界というのは旧態依然としているわけなのね、きっと。

今現在は小さなブックストアがあちらこちらにあって、また少し、業界が動いている気がするけど、ヴィレッジヴァンガード以降、新しい考えを持って業界に新風を送ってくれる本屋はできていないような気がする。

Ⅰ章の永江さんのリポートも突っ込んだものだったし、Ⅱ~Ⅵ章の菊池さんの語りも、具体的で参考になるものだった。Ⅶ、Ⅷ章は「経営戦略」をテーマにした対談。ブックガーデン(!?)の販売部長である江口さんという方との対談では、「菊池さんの店っていうのは、エディター感覚、エディターシップを楽しんでいるよね」と。編集する本屋、というワードが登場してた。
リブロの今泉さん×菊池さんとの対談では、今泉さんが「空間全体に味わいがある」とヴィレッジヴァンガードを評していましたよ。
ヴィレッジヴァンガード的な空間を好きか嫌いかは別として、書店という空間にも味わいがあってしかるべし、とわたしもすごく思う。(つねづね、古本屋のほうが居心地がいいと感じていたのは、そういうわけだったのかもしれないな・・・)
「読者が本屋に入って、あるイメージを受ける、感動を受けるというのは、単純に商品を見つけて買うということだけではありませんね。むしろ、その商品を置いてある書店が気に入るかどうかが重要です。それは本の配列が十進分類法的に整然としているというよりも、棚全体がまとまって何を表現しているかということで。それが読者にとっては『よく揃っている』という言い方になるのでしょう」
とも話していた。ふむふむ、です。往来堂書店にもつながるはなしですよ、これは。

カフェの空間の中に、本の棚を作ろうと考えている(本屋の空間にカフェを作ろう、にはならないあたりが残念ですが)、、これからのわたしにとっては、とても気にある言葉でしたよ。ほかにも印象深い話や考え方がたくさん。
ひさしぶりに行ったブックオフで、めぐり合うべくしてめぐり合ったという感じの一冊。折をみては、ページを開くような気がする。
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by book_cafe | 2005-02-07 01:10 | __ note 「... 」
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